梅雨の候、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、ひかり幼稚園は令和5年度以降の園児募集を停止し、現在在園中の園児全員が卒園する令和8年3月をもちまして、休園、その後残務整理を終えて、閉園とする事になりました。色々と検討をして参りましたが、様々な状況を合わせ考えた時、今後健全な経営状況を保つことはできないと判断しました。
長年、保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様には、ひかり幼稚園を支えて頂き、誠にありがとうございました。また、ひかり幼稚園への入園を検討しておられた皆様には、心よりお詫び申し上げます。
当ひかり幼稚園は、戦後、昭和26年に安楽寺保育園として出発し、地域の子ども達の成長を支えて参りました。戦後の暗い世相の中に、明るい灯火を掲げることを願って昭和28年には「ひかり幼稚園」と命名し認可を受けたことです。その後、70年を超えて現在に至るまでに5000名近くの卒園児を社会に送り出してきました。多い時には300名を超える園児が通い、所狭しと賑やかに幼児教育を行ってきましたが、その経営も少子高齢化のあおりを受け、どんどんと園児数の減少が進んで参りました。その上、この度の新型コロナウィルス感染症の流行により、子どもの減少、そして呉という土地柄も、20万都市において、人口減少並びに少子高齢化は全国のトップ集団に名前が上がる所でもあります。またその上に、企業も撤退するということもあります。そうした様々な要件が重なり、幼稚園を運営していくことのできる園児が集まらなくなりました。「是非ひかり幼稚園に行きたい」といって下さる方もいらっしゃいますが、どうにも経営が成りたつほどの園児数には至りません。ここ数年は厳しい中、どうにか頑張って参りましたが、このままでいくと、最悪の事態を招くことにもなりかねません。今が最後の決断の時と苦渋の決断をしたことです。
社会の状況、幼稚園の状況、地域の状況といった様々環境の変化、そして私共経営者の経営能力のなさを鑑み、やむを得ずこのようなお知らせをすることとなりましたが、在園児が全員卒園するまでは、教職員一同これまでと同様に責任を持って、ひかり幼稚園の教育に取り組んで参ります。
皆様に愛されてきました歴史あるひかり幼稚園を閉じますことは誠に残念ではありますが、諸事情をご賢察の上、何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
学校法人 信楽学園 ひかり幼稚園
園長 信楽晃仁
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